熱帯林「スポアン」の巨大な根っこが、アンコールワットの北東約3キロにある仏教寺院「タ・プローム」にある。堂塔を押しつぶすように伸びる太さ1メートル以上もある根は、大地ではなく、寺院から養分を吸っているようであるという。成長の早い熱帯林を放置すると、数年で石造寺院を覆い尽くすという。アンコール遺跡修復事業は進むがなかなか周辺遺跡まで手が回らないというのが実情である。