木造文化財、補修用材の不足している、文化遺産を未来に伝えるための木の確保のため、2002年に有識者会議を作り検討している。不足の原因は安い外材に押され、国産材の採算が合わず、後継者がへってきたことである。解決策のひとつは、相続制度をかえること。また、有識者会議では、長い間伐採しない山の一部を補修用材に提供する森として維持、育成することを登録してもらう制度「文化財創造プロジェクト」を昨年から開始した。大切なのは、森とともに暮らしていく文化、社会づくりで、森との精神的なつながりをもつことである。行政はもっと林業を支援すべきであり、林業を盛んにし、木造文化財を未来に伝える活動をもっと広め行きたいと語る哲学者の内山氏。