奈良県立博物館では「第61回正倉院展」を開催する。その中でもひときわ目をひくのは、四弦琵琶の「紫檀木画槽琵琶」である。表面は狩猟や宴を楽しむ人々の姿を描き、裏面には、紫檀の木に象牙や鹿の角などをはめ込む「木画」の技法を用いて鳥、花などの文様をあしらっている。