こたえ Answer
まずおことわりさせていただかなければならないことは、木材の等級に関することです。レッドシダーにおいて、「上小節」や「一等」という等級は一般的なものではありません。
上記の等級は一般的に国産材に関するもので、その中でも前者は節の程度に限定した格付けで、便宜的なもの、後者はJIS規格によるもので、割れや丸みなども含めた、総合的な材木の格付けによるものです。
つまり、両者は格付けの基準が違うということになります。
ただ、木材業界では商社や材木屋が勝手に名前や規格を各々で決めるということは往々にしてあることです。
レッドシダーの場合は、カナダの針葉樹製材規格というものがあり、16のランクに分けられています。
さて、レッドシダーの耐久性に関してですが、節の多少という観点では、大差はないとお考え頂いてよろしいでしょう。厳密に言うと、死節(まわりの繊維と分離している節)のあるものは必ず抜けてしまいその分強度が弱くなるということは言えますので、無節の方が節あり材より強度が高いということになります。
いかに湿気がたまらず、乾燥しやすい状態を維持するかという、仕様の問題の方が重要度が高いでしょう。
(1996.10.15より) /最終更新日 2000年8月1日