v10.0
- ID:
- だからこそ、テレビや新聞、雑誌などの既存のメディアであるか、ネットなどの新しいメディアであるかにかかわらず、問題は事実ベースで認識しなければならない。その努力を欠けば、今回のような「なんで叩いているのかわからない案件」にハマり、恥を晒すことになるだけであろう
40224
- 年:
- 2017
- 月日:
- 1211
- 見出し:
- 1分後が待ち遠しい! そんな気持ちにさせる「書き時計 plock」
- 新聞名:
- ニコニコニュース
- 元URL:
- http://news.nicovideo.jp/watch/nw3138644
- 写真:
- 【動画】
- 記事
- 2016年にツイッターで約18万回もRTされ、さまざまなメディアで注目を集めた「書き時計 plock」。400を越える木製部品から作られ、電気を一切使わず錘(おもり)が動力になっているとか
【さらに詳しい元記事はこちら】 歯車を回す力は一定で単純でも、そこからいくつものオリジナルの仕組みを経由して循環し、1分毎に数字を繰り返し書くことができるようになっているそうです。時計がカラダ全体で時を刻んでいるような歯車のダイナミックな動きと、カタカタと音をたてて器用に動くアームは、まるで新種の生き物を見ている様
「2年前に大学の卒業制作として「書き時計」を制作し、その反響が今でも続いていることに大変うれしく思う」という鈴木完吾さん。山形県の東北芸術工科大学のデザイン工学部プロダクトデザイン科を2015年に卒業し、社会人となった今でも時間を見つけてはからくり制作に力を注いでいるそうです
「たったの1分が待ち遠しい!」と見る人を虜にさせるそんな時計を作りだした鈴木さんは、一体どんな方なのでしょうか。話を伺ってきました
―鈴木さんご自身はどのような性格だと思いますか?「自分は特に真面目ではないし、かといってそこまで不真面目な性格でもないです。ただ、あまり喋らないので寡黙な人と思われることが多いですね。実際のところは人見知りなだけなんですけど」―芸術大学に入学されたきっかけを教えてください
「東北芸術工科大学には、もともとは文具が好きでデザインを学ぼうと進学しました。当時はからくり時計に興味を持っていたわけではなく、大学生活をしていく中で興味を持ちました」―鈴木さんは東北芸術工科大学を卒業され今は社会人ということですが、どのようなところへの就職を目指して就活をされていたのですか?「僕の場合は「書き時計」が形になる前に就活が終わったのですが、CAD(コンピュータ支援設計)が得意だったので、設計を中心とした業務ができる就職先を目指して就活していました。デザイン系の学科ですので、webデザインや製品デザインなどに進む人が比較的多いです。また僕のように設計に進む人もいます」―そもそも、卒業制作を「ただのからくり時計」ではなく「書き時計」にしようした決定打みたいなものはあったのでしょうか?「卒業制作でからくり時計を作ろうと思った後、やはりただのからくり時計では新しいという意味での「面白さ」が足りないかなと感じました。そこで新しい動きをする時計が作れたらいいと思い模索したところ、江戸時代のからくり「文字書き人形」を見つけました。この「書く」動きを組み合わせれば見たこともない時計が作れるのではと思い、「書き時計」に行き着きました」―なぜ木製にこだわって製作されたのですか?「「書き時計」を木製にしたのは製作コストとスピードの点が大きいです。僕の中で「書き時計」は初めての時計製作だったので、何度も試作や失敗を重ねました。また木材は安価で加工もしやすく、大学の糸ノコギリを使ってすぐパーツを作ることができました」―「書き時計 plock」の製作期間はどのぐらいかかりましたか?「制作を開始したのは大学4年生の4月で、完成が翌年の2月でしたので10ヶ月になります」―今後、一番作ってみたい「からくり」はどのようなものですか?「明確になっているのは「書き時計」をリメイクして扱いやすく小型化したいです。他にも作りたいからくりはありますが、どうやら今のところ「書き時計」は僕の専売特許のようになっているのでグレードアップできたらいいと思っています」―そしてその後作られた第二弾「文字書き計時器 time castle」ですが、なぜ「1分毎に筆記し3分を計測する」という仕組みにしたのですか?「カップ麺もそうですが、「3分」はタイマーとして最も馴染みのある計測時間だと考えたからです。この作品については、「書き時計」をコンパクトにするイメージで作ったので、3分というのは構造的にも都合良く設計できました」「作品が増えれば個展を開きたい。そのためにも作品を作り続けたい」という鈴木さん。現在はクラウドファンディング「CAMPFIRE」上で製作資金の調達を行いながら製作を続けているといい、人見知りだという彼の性格からは想像ができないほど、からくりに対する探究心や情熱を感じました。小型化が実現すれば、彼の書き時計が誰かの部屋の片隅でカタカタと木製の温かい音を響かせる日もそう遠くないのかもしれませんね
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