『STOOL(スツール)』シングル: D330 x W420 x H405 mm \9,800(税抜)ダブル: D330 x W765 x H405 mm \13,800(税抜)ロング: D330 x W1200 x H405 mm \18,800(税抜) 先日お知らせしていた森林保全団体「more trees」の設立10周年に合わせて新たなプロダクト「スツール」が発表された。同団体はこれまでも国産材を使って建築家やデザイナー、企業と様々な木製品やインテリアなどを企画している
「more trees」の製品やプロジェクトは「都市と森をつなぐ」ことをテーマに、森林保全活動を広くアピールする。これは林業の衰退を危惧するだけではなく、森の機能や恵みがいかに地球や私たちの生活に関わり、どんなに大切なことであるかを伝える
森を健やかに保つために適切に伐採された木材を、今回は世界的に活躍するイギリスのプロダクト・デザイナー、ジャスパー・モリソンと熊野亘にデザインを託した。そして同団体の「つなぐ」というコンセプトを見事に具体化した製品が出来上がった
その制作した日英2人のデザイナーのコメントによれば、「この“STOOL”は距離感を大切にしました。無垢なヒノキを使った、暖か味のあるフレンドリーな意匠は、適度な距離感で、人、物、そして空間を自然につないでくれるでしょう」と語っている
「スツール」は「more treesの森」がある岐阜県南東部、美濃東部のヒノキの無垢材が使われている。優れたその素材、東濃ヒノキがデザイナーの緻密な設計を具現化する地元の職人の手によって、一つ一つ手作業で仕上げられている
シンプルなデザインの「スツール」で興味深いのは、構成するパーツを使い手が自らの手で組み立て、作り手と使い手を“つなぎ”完成するということ。最後のひと手間を掛けることで、使い手に同団体のキーワードとなる“つなぐ”を感じてもらうことだ
またこの「スツール」は、これまで同団体の活動に共鳴、数々のコラボレーションをしてきたバーニーズ ニューヨークで店頭先行販売が行われている。もちろん売り上げの一部は森林の整備などの保全活動に還元され、森にその対価を返すことも忘れない
坂本龍一を始めとする4名のクリエイターがカスタマイズした、スペシャルバージョンの「スツール」も12月1日よりバーニーズ ニューヨーク限定で販売されている。海外でも高評価を得ているので、これから世界中の人々と森をつなぐ架け橋となるプロダクトとなるに違いない