v10.0
- ID:
- 37062
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1211
- 見出し:
- 高知県の足摺椿油の生産が過去最高レベル ツバキの種が豊作
- 新聞名:
- 高知新聞
- 元URL:
- https://www.kochinews.co.jp/article/67502/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 高知県土佐清水市の土佐清水市シルバー人材センター(小島久二年理事長)はこのほど、今シーズンの「足摺椿(つばき)油」製造を始めた。原材料のツバキの種が豊作で、油の生産量は過去最高レベルになりそう。全国にファンを抱えながら供給が不安定だっただけに、事務局は「今年は『売り切れました』と謝らんでえい」と喜んでいる
足摺椿油の製造が続く作業場足摺椿油の製造が続く作業場 椿油事業は、特産品の開発を目指して2000年に立ち上げた。毎年秋、市民から買い取った種を非加熱で搾油。丁寧にろ過し、大瓶(100ミリリットル)、小瓶(60ミリリットル)に詰める
土佐清水市内のホテルや土産物店を中心に販売し、購入者からは「肌がすべすべになる」「髪につやが出る」などと好評だ。シルバー人材センターも高知県内外のリピーターらに発送しており、2015年は約560件を受注した。春までには毎年完売するという
化粧品会社などから商品化に向けた相談もあった。ただ、種の取り手の高齢化や豊作不作の波で、ここ5年の買い取り量は180~860キロと一定しておらず、断らざるを得なかった
そんな中、2016年の買い取り量は1・3トンと8年ぶりに1トンを超えた。油の製造量も約300リットルと、2015年の3倍、不作だった2014年の7倍ほどになりそうで、センター職員からは「売り切れるろうか」と不安の声も出ている
中島猛彦事務局長(53)は「メンバーが何とか守ってきた独自の事業。土佐清水と言えばツバキ。たくさんの人に試してほしい」とPRしている
「足摺椿油」は大瓶1500円、小瓶千円程度。問い合わせは土佐清水市シルバー人材センター(0880・82・5757)へ。
..