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- ID:
- 34668
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0101
- 見出し:
- 樹齢400年ツバキ 御殿場・東山旧岸邸に 元首相の念願実現
- 新聞名:
- 静岡新聞
- 元URL:
- http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/197193.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 御殿場市柴怒田の瀬戸勇夫さん(75)方で400年近く花を咲かせてきたツバキ「太郎冠者(タロウカジャ)」が新たな人生を歩もうとしている。新東名高速道の関連道路建設に伴い、伐採される運命だったが、2016年3月に同市東山の東山旧岸邸に移植される。生前の故岸信介元首相がほれ込み、譲渡を願い出たという銘木。保存を求めていた地元住民の思いとともに、元首相の約半世紀越しの念願が実を結ぶ
日本ツバキ協会によると、瀬戸さん方の太郎冠者は推定樹齢約400年で国内最古級。瀬戸家は1700年ごろから同所に住み始め、太郎冠者はその頃には庭で育っていたとみられる。太郎冠者は室町時代から江戸時代初期に生まれ、茶人から愛されたとされる
岸元首相は生前、瀬戸家の太郎冠者の美しさに魅せられ、譲ってほしいと所望に訪れたという。しかし瀬戸さんの父は「先祖から伝わる家宝」と断り、大切に育て続けた。移植先は、元首相が晩年を過ごした東山旧岸邸。16年は元首相の生誕120年に当たる。市は太郎冠者を景観重要樹木に指定する
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