v10.0
- ID:
- 34662
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0120
- 見出し:
- 「世界一美しい花木」 ヨウラクボクがつくばで開花
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元URL:
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201601/CK2016012002000175.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 気品あふれる花の姿から「世界一美しい花木」と称されるマメ科の熱帯植物「ヨウラクボク」が、つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で開花した。植物園での開花は国内二例目で、珍しい花を一目見ようと、多くの人たちが詰め掛けている。二十四日ごろまでが見頃という
ヨウラクボクは、ミャンマー南部に自生する高木で、花を仏像の荘厳具に例えたとされる。花は十センチほどの大きさで、花びらはオレンジがかった紅色。鮮やかな黄色い模様は、受粉でチョウを呼び寄せるため進化したと考えられている
国内では、二〇〇八年に高知県牧野植物園で開花が記録されているのみで、筑波実験植物園では〇九年に栽培を開始してから初めての開花。高温多湿の日陰を好むため栽培が難しく、開花頻度など、生態はまったく分かっていない。同園では、夏は鉢植えを屋外に置き、それ以外は温室の適した場所に移して栽培してきた
同園の遊川知久多様性解析・保全グループ長(54)は「一九九〇年代に英国の植物園で見てから、いつか咲かせたいと思っていた幻の植物」と喜んでいる
..