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- ID:
- 35659
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0616
- 見出し:
- 姫路城、桜の延命へ助っ人…弘前から樹木医招く 2016年06月15日 10 …
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/national/20160613-OYT1T50111.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 桜の名所で知られる姫路城(兵庫県姫路市本町)内のソメイヨシノ約900本が寿命を迎えつつあることから、姫路市は13日、木々の状態の確認や管理方法を学ぶため、青森県弘前市の弘前公園の桜の管理を担当する樹木医で、同市公園緑地課主査の橋場真紀子さん(43)を招いた
姫路城は「日本さくら名所100選」に選ばれ、今年も開花時期(3月24日~4月16日)に約28万2000人の観光客が訪れた
城管理事務所によると、城内に約1000本の桜があり、約9割は1910年代以降に植えられたソメイヨシノ。環境や手入れにも左右されるが、寿命は一般に60年程度とされ、城内の木々も葉が茶色になり、根が腐るなど、樹勢の衰えが目立つ
桜の維持には植え替えもあるが、城は国の特別史跡に指定され、文化財保護法で植樹や伐採などが厳しく制限されている。また、市は「整備基本計画」(2011年)で、城の景観について、江戸時代の様子を守るべき「往時の姿」としており、明治時代以降に普及したソメイヨシノをさらに植えるのは文化財保護の観点で、「不適当」と考えている
しかし、多くの観光客がソメイヨシノ見物に訪れることから、市は現在の木々を延命させる方針で、木の周囲にロープを張って根を踏まれないようにしたり、枝の折れた部分に薬剤を塗ったりしている
弘前城を中心とした弘前公園には約2600本の桜があり、「弘前さくらまつり」で知られ、姫路、弘前両市は江戸時代以前に築かれた天守が現存する縁で同盟を結んでいる。このため、同公園の桜保護のノウハウを学ぼうと、市は担当者の橋場さんを招いた
橋場さんはこの日、城管理事務所の職員ら9人と、三の丸広場周辺のソメイヨシノを調査。橋場さんは「根の状態を悪化させないよう、定期的に堆肥を入れ替えて」「枝切りは正しい時期に適切な部分で行わないと、雑菌が入り、腐ってしまう」などとアドバイスした。14、15両日も、剪定せんてい方法などを説明する
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