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- ID:
- 橋場さんの診断では「樹皮や根を見る限り、栄養状態は良くない」。城管理事務所の城谷洋所長は「市民が親しんでいる風景を長く保てるよう、良い方法を考えたい」と話していた
35660
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0605
- 見出し:
- 『ヴィジュアル版 世界の巨樹・古木』 ジュリアン・ハイト著
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20160530-OYT8T50107.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 北欧神話を初めて読んだのは小学校を卒業する頃だったが、ユグドラシルと呼ばれる世界樹、宇宙樹に惹ひかれ、どんな木だろうと想像を逞たくましくした思い出がある。屋久島の縄文杉など巨樹を目前にすると、確かに畏怖の念が自然と湧き上がってくる。そう言えばエデンの園の中央に聳そびえていたのは、生命の樹だった
本書は世界の名高い100本の木の物語を集めた千年の巨木誌である。最初は西欧のオークやイチイ。そして表紙にもなっているサルデーニャ島の千年のオリーブ=写真=。4000年前に書かれた「ギルガメシュ叙事詩」に登場するレバノンスギ。世界一高いアメリカのレッドウッドは100メートルを超えるという。4500年以上生きてきたメスーゼラ、幹回り36メートルの世界一太いメキシコのトゥーレの木。ページをめくる度、圧倒的な威容の巨樹が目に飛び込んでくる。楽しい本だ。大間知知子訳
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