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- ID:
- 24996
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0808
- 見出し:
- 移住者向けに分譲宅地を割安販売 田辺市龍神村
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元URL:
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=236393
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 和歌山県田辺市は、市の第三セクター「龍神住宅」(破産手続き中)が造成した同市龍神村福井の「龍神芝の里団地」の売れ残り区画を買い取り、移住者向けの分譲宅地として割安価格で売り出している。移住者のマイホーム購入を支援することで、定住を促す狙い。市山村林業課の担当者は「移住希望
者から土地を紹介してほしいという問い合わせは以前からあったが、これまではニーズに合った市有地がなかった。子育て世代を中心に市内の山間部に定住してもらうことで、地域の活性化につなげたい」と話している。
同市では山村地域の振興を図ろうと、2007年度から県と連携して移住促進に取り組んでいる。これまで移住者への空き家のあっせんや短期滞在施設の整備などを実施してきた。
市山村林業課によると、移住相談の件数や移住者数は年々増加傾向にある。07年度から11年度12月末までに市に寄せられた相談は計318件、市の移住相談を介して移住した人は計82人(44世帯)に上っている。世帯主の年齢構成では30~40代が全体の55%を占め、田舎で子育てをしたいと移住を
決める人が多いという。
一方、移住者の多くは賃貸住宅に住んでいる。移住してきた82人(44世帯)の定住率は57%と低い。このため、移住だけに留まらず、その後の定住を促す施策として分譲宅地のあっせんに取り組むことになったという。
龍神芝の里団地は、市や龍神村森林組合が出資してつくっていた第三セクター「龍神住宅」が造成した。14区画中、3区画が売れ残っており、市がことし4月に買い取った。
3区画の分譲価格は210・15平方メートル(64坪)が約252万円、214・84平方メートル(65坪)と216・08平方メートル(65坪)が約259万円。1平方メートル当たりの単価は1万2千円と、破産手続き開始直前の3分の2程度に下がっている。
今後、東京都や大阪府、名古屋市などで開く田舎暮らしセミナーなどで広くPRしていくという。問い合わせは市山村林業課(0739・48・0303)へ。
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