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- ID:
- 24643
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0625
- 見出し:
- 松林を広葉樹林に植え替え 松本市アルプス公園
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20120626/CK2012062602000028.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 松本市のアルプス公園のアカマツを伐採し、広葉樹に植え替える市の取り組みが本年度から始まる。市内で拡大する松くい虫の被害を未然に防ぐのが狙い。二〇一四年度までの三年間に計三ヘクタールを植え替える予定で、伐採した松は木材やパルプとして再利用したい考えだ。
対象となるのは公園ほぼ中央の「森の入口休憩所」そばの松林。本年度は年明けに一ヘクタール分を根元から伐採し、被害の恐れがない広葉樹を植える計画で、事業費五百五十万円を見込んでいる。
松くい虫は、マツノザイセンチュウという病原体が木の中で増えることで松が枯れる病気。マツノマダラカミキリという昆虫を介し、周囲の松に被害を広げる。松くい虫に侵された松は、伐採して殺虫剤を掛け薫蒸した上でビニールのシートで覆い、被害の拡大防止を図っている。
市内では〇四年度に島内地区で初めて松くい虫を確認した。被害は四賀地区を中心に年々拡大し、一一年度は二千六十本を伐採。国宝松本城でも一〇年度に二本が被害に遭っている。市耕地林務課の担当者は「被害に遭ってから伐採する今の方法は、処理に多額の費用が掛かる上、木材としても
利用できない。植え替えを進め、被害が広がらないようにしたい」と話している。
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