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- ID:
- 24610
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0621
- 見出し:
- 首都大学東京、樹木・地面の線量分布を「熱蛍光体」で測定-放射線蓄積し発光
- 新聞名:
- 日刊工業新聞
- 元URL:
- http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1420120621hlac.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 首都大学東京健康福祉学部の真正浄光助教は、放射線のエネルギーを蓄積し、加熱すると発光する熱蛍光体を利用して樹木や地面の線量分布を測定する技術を開発した。従来と比べて低価格で放射性物質の汚染状況を調査できる。福島県林業研究センターと共同で樹木の線量分布の変化を研究
する。東京電力福島第一原子力発電所の事故で放射性物質が広範囲に拡散して福島県などの森林の汚染状況の把握が課題になっており、除染に向けて測定技術の活用が広がりそうだ。
放射線量の測定には「イメージングプレート」を使う手法もあるが、熱蛍光体はそれより安価で、多くの箇所で測定する場合でもコストを抑えられる。しかし、熱蛍光体を使った測定手法はこれまで十分に確立されていなかった。
熱蛍光体はガンマ線のエネルギーを蓄積し、100―300度Cで加熱すると発光する。蓄積するエネルギーが多いほど明るさが増し、線量が強いことが分かる。
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