v10.0
- ID:
- 24565
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0618
- 見出し:
- 燃やさず 埋めず 変身
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001206180011
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 蒲郡 ミカンの老木再利用
お中元として贈られる「蒲郡温室みかん」が特産の愛知県蒲郡市で、樹齢50年になるミカンの老木を使った塗り箸が完成した。これまで品種交換のために植え替える際、燃やしたり埋めたりしてきた老木を再利用する試みだ。
「若狭塗り箸」で有名な福井県小浜市のメーカー「フナイワークス」がつくり、木製の公園施設を手がける「エコム」(名古屋市)が8月にも発売する。
蒲郡市によると、市内737軒のミカン農家では年間約5千本の老木が廃棄処分されている。曲がりくねったミカンの木は再利用しにくかったという。
しかし、エコムは、堅くてしなりがある木の特性に着目。短く切って使う箸を発案した。使われる木の部分によっては、ほんのりオレンジ色になるのが特徴だ。エコムの藤倉久男社長は「木に含まれる成分によって抗菌作用が期待できる」と話す。
市内の農家が木を無償提供する。市内の保育園や温泉旅館などに販売し、全国に販路を広げたい考えだ。値段は1膳で700~2千円程度になる見込み。
問い合わせはエコム(052・509・6088)。
..