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- ID:
- 24356
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0523
- 見出し:
- 津田の松原、地元が守る
- 新聞名:
- 四国新聞
- 元URL:
- http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/20120522000161
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 今年3月に策定された津田の松原再生計画の事業報告会がこのほど、香川県さぬき市津田町の市津田公民館で開かれた。住民ら約150人が松枯れが進む松原の保全活動や今後の利活用の方策について説明を受け、地域一丸となって地元のシンボルを守る重要性について認識を深めた。
同計画の策定は、シロアリ被害や枝枯れが進む津田の松原の保全を推進するとともに、資源価値を高めるのが狙い。財団法人・日本緑化センター(東京)の日本の松原再生事業の採択を受け、地元の有識者や学識経験者らでつくる同計画策定委員会(委員長・増田拓朗香川大工学部長)などが201
0年度から取り組んできた。
計画は、本年度からおおむね10カ年計画。松原の保全・維持・管理について、所管する県の事業であることを前提とした上で、▽保全活動に意欲的な新たなボランティア組織の設立▽樹木台帳の作成▽海浜植物の保護ゾーンの設定―など7項目を掲げ、住民代表らでつくる協議会とボランティアグルー
プを中心に、行政と一体的に推進する。
報告会では、計画の内容説明の後、増田香川大工学部長が「津田の松原の現状と課題」と題して講演。計画の策定過程で実施した調査の結果を示しながら、松林の生育環境の向上に向け、クロマツの過密区域での適度な間伐や、通気透水性不良を改善する土壌改良の必要性を訴えた。
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