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- ID:
- 24154
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0426
- 見出し:
- 「高田松原の菩薩」安置の地蔵堂 木曽ヒノキ材を提供へ
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元URL:
- http://www.shinmai.co.jp/news/20120426/KT120425FTI090014000.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 木曽郡上松町の製材会社「池田木材」が、東日本大震災の津波で被災した岩手県陸前高田市の「高田松原」の倒木で作った地蔵菩薩(ぼさつ)像を同市内に安置する地蔵堂の建立に、木曽ヒノキ材を無償提供することになった。地蔵は善光寺(長野市)が陸前高田市の住民と協力して制作した経緯があ
り、震災犠牲者の鎮魂や住民の心のよりどころとなる場づくりへ、信州からの支援が広がった形だ。
地蔵堂は同市の普門寺境内に建てる計画。住民有志でつくる「陸前高田お地蔵制作に協力する会」が主体になり、今夏の完成を目指す。費用は、3月に地蔵の開眼法要を行った善光寺が、今月22日まで本堂に安置していた間に寄せられたさい銭約220万円を寄付した他、協力する会が募金活動を進
めている。
池田木材の協力は昨年末、地蔵制作に携わった東京芸大大学院の籔内佐斗司(さとし)教授(58)からお堂の建立計画を知らされたのがきっかけ。池田聡寿(そうじゅ)社長(51)は「震災後ずっと何かできればいいと思っていた」と支援を決めた。協力する会副会長の村上富夫さん(64)は「多くの方から温
かい心が寄せられ、ありがたい」と話す。
地蔵は親子の計4体。善光寺が23日、陸前高田市の普門寺に、大人地蔵1体と子ども地蔵2体の計3体を納めた。現在は普門寺本堂に仮安置されている。一方、善光寺では信徒会の協力を得て、残りの大人地蔵1体を安置する地蔵堂を本堂東側に建てる計画。5月下旬の完成を目指している。
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