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- ID:
- 24083
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0419
- 見出し:
- 「サン・ファン館」復旧着手へ、展示内容を大幅見直し
- 新聞名:
- 河北新聞
- 元URL:
- http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120419t13018.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 宮城県は、東日本大震災で被災し休館している宮城県石巻市渡波の県慶長遣欧使節船ミュージアム(サン・ファン館)の復旧工事に本格着手する。2013年10月に使節船出帆400年の節目を控えることから、本年度中の工事完了を目指し、設計準備や契約手続きの作業を進めている。
復元船のサン・ファン・バウティスタ号は津波による大きな損壊は免れたが、昨年4月の暴風雨でマスト3本のうち2本が折れた。マスト復元に向け、木材調達手法の検討や加工委託先の調査などに入っている。
船が係留されているドック棟は1階展示スペースの強化ガラスが津波で壊れ、展示物もほとんど流失した。1階は開放型の空間にして展示物も大幅に見直す方針で、設計作業を急ぐ。
県は11年度補正予算でドック棟の復旧費3億5800万円と、サン・ファン号の修復費2億1200万円を確保した。文部科学省の災害復旧費補助金などを活用する。
サン・ファン館の浜田直嗣館長は「石巻の復興で核になる施設。出帆400年の記念プロジェクトに復旧が間に合うよう関係機関で協力したい」と話した。
例年10月に企画している出帆記念イベントは、ことしも400年プレ行事として開催する予定
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