v10.0
- ID:
- 23942
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0404
- 見出し:
- 城山周辺 樹木マップ作成
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000001204040001
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 自然にもっと親しんでもらおうと、松江市のNPO法人「もりふれ倶楽部」と市公園緑地課が、松江城周辺の樹木マップ「松江樹木めぐり 歴史の薫る城山周辺」(A3判六つ折り)を作った。身近にあるのに目にとまりにくい大きな木や珍しい木を紹介している。
◆NPOと松江市/写真付きで特徴紹介◆
両面カラーで、表には調査で見つかった中から17種類を特徴や写真付きで紹介している。裏には周辺の緑地の分布や巨木がある場所を示した。市街地を「城山周辺」「嵩山周辺」「田和山周辺」「茶臼山周辺」の4カ所に分けて、今年から毎年1カ所ずつ紹介していく計画だ。
第1弾の城山周辺は、ふるさと森林公園(松江市宍道町)を拠点に、里山での体験教室などの活動をしているNPO法人の会員約10人が、昨夏から3カ月ほどかけて調べた。参加した福岡茂明さん(41)にお勧めの木がある場所を案内してもらった。
最初に向かったのは城北側の田原神社(奥谷町)で、林の中に高さ約30メートルのひときわ高い木があった。世界一の巨木になると言われ、今回の調査で見つけた北米原産のセコイヤだ。幹回りは約3メートルで60年以上はたっている。第2次世界大戦後すぐに植えられたという話があるという。
次の県指定文化財の茶室「明々庵(めい・めい・あん)」(北堀町)の裏山には、立派なケヤキがあった。高さ約25メートル、幹回りは約4メートルもある。樹齢は400年はあり、松江城よりも「先輩」だそうだ。
作家の芥川龍之介も訪れたという萬寿寺(奥谷町)には、珍しいツガの林もあった。ふかふかした落ち葉を踏みしめて木漏れ日に包まれた裏山に登ると、高さ約25メートルの木々が並んでいた。モミの木のような細い葉がたくさん付いている。
福岡さんは「木を探しながら、普段ゆっくり見ることがない街中を散歩できるのが楽しい。まずは足を運んでみてほしい」と話している。
マップは3千部作り市役所などに置いてある。市ホームページからも取り込める。無料。問い合わせは市公園緑地課(0852・55・5369)へ。
..