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- ID:
- 試験販売での価格は1575~3780円だが、ネット販売での価格は検討中。問い合わせは「夢古道おわせ」=0597(22)1124=へ。
23881
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0328
- 見出し:
- 岩手に贈る松苗生育に被災松活用
- 新聞名:
- 福井新聞
- 元URL:
- http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/33847.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 東日本大震災の津波で倒された岩手県陸前高田市の「被災松」を使い、同市に贈る松苗を育てる活動が27日、福井県鯖江市別司町で始まった。苗を育てるのは、2004年の福井豪雨で土砂崩れなどの大きな被害に遭った土地。水の災害のつらさを自分たちの体験に置き換え、復興を支援しようと立ち
上がった。
鯖江市や市民らでつくる同市環境まちづくり委員会が主体となって取り組む。同委員会で「陸前高田市の被災松有効利用実行委員」を務める澤田半壽郎さん(69)=別司町=が被災松の利用法を考案し、約90平方メートルの土地も提供した。
別司町周辺は福井豪雨で「ぐちゃぐちゃ」(澤田さん)になった。今回、松苗を育てる場所は被災前は棚田で「幼いころからの思い出があった場所。涙が出るくらいつらかった」と澤田さん。昨年夏にボランティアで行った陸前高田の光景が豪雨の記憶と重なり、「何かしたい」という思いにかられたという。
被災松は直径約20~70センチ、長さ約2メートルの丸太で、全部で約2・5トンある。細いものは土の中に埋めてのり面を保護する柵の土台に活用。太いものは半分に切ってモニュメントにすることにした。
この日は澤田さんらメンバーが、被災松で土台を作り、この上に地元産のヒノキを立て、約45メートルの2列の柵にする作業に精を出した。今後、柵を施した土地に陸前高田市の松ぼっくりから採取した種をまき、松苗に育てる。同市の受け入れ体制が整った時点で届けたいとしている。
被災松は昨年7月、同市でボランティア活動を進めていた市民らが、復興支援に活用しようと持ち帰った。鯖江市が福井工大に放射性物質などの測定を依頼したところ、人体や環境に影響はないことが分かった。
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