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- ID:
-
23714
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0302
- 見出し:
- 巨樹桜の2世植樹 東城
- 新聞名:
- 中国新聞
- 元URL:
- http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201203030041.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 庄原市東城町にある広島県天然記念物「千鳥別尺のヤマザクラ」の枝から育てた苗木を、住民たちが2日、親木の近くに植樹した。独立行政法人森林総合研究所林木育種センター(岡山県勝央町)が接ぎ木した「クローン苗」。地域の宝を後世に残す狙いで取り組んだ。
昨年3月、同センターが枝を一部切り取り、別のサクラに20本を接ぎ木。うまく育った70センチと1メートルの2本を親木の近くに植えた。遺伝子的には親木と同じという。
千鳥別尺のヤマザクラは高さ約27メートル、樹齢約400年とされる県内有数の巨樹。地元の守る会が毎年春、開花を祝う祭りをし、多くの観光客が訪れる地元のシンボルだ。だが、幹にコケがつき、枝枯れも目立つなど衰えが見えていた。市教委が同センターに苗木育成を要請していた。
「2世」となる苗が植えられ、守る会の須田逸夫(やすお)会長は「地域の魅力として若い世代につないでいきたい」とひと安心。同センターの園田茂連絡調整課長も「愛情を受けて、大きく育ってほしい」と期待している。
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