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URL: http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
URL: https://www.fuji-keizai.co.jp/
- ID:
- 49794
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0222
- 見出し:
- コピー用紙計画始動
- 新聞・サイト名:
- 産経新聞
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/110222/nar11022201550003-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 大淀に間伐材専用チップ工場設置へ
林業の活性化を目指し、間伐材でコピー用紙をつくるプロジェクトを推進している「NPO紀伊半島の美しい森林づくり協議会」と提携している廃棄物再生会社「I・T・O」(奈良市)が、間伐材専用のチップ工場を大淀町内に設立することが21日、分かった。5月をめどに本格稼働させ、月に1300~1500トンの
間伐材を処理する計画という。
同NPOによると、同町馬佐の馬佐木材工業団地の一角にあり、現在は町が所有する元木材加工工場を買い取る方向で話が進み、NPOの事務所も設置するという。
計画によると、県内で搬出された間伐材を1トン4千円程度で買い取ってチップ化し、富山県の中越パルプに紙の材料として販売する。製品化したコピー用紙は、間伐協力金として1キロあたり5円上乗せして県内の官公庁や企業に購入してもらう予定だ。
人工林を健康に保つために必要な間伐だが、材の需要がないため至るところで「捨て切り間伐」が行われているのが現状。しかし、国は来年度から、林道が整備されている森林での捨て切り間伐には補助金を出さないことにしており、新工場は搬出された間伐材の受け皿にしていく考えだ。
NPO副理事長の伊藤孝助・同社社長(55)は「間伐材の活用で奈良県は後れを取っている。山をきれいにして吉野材ブランドを守るため力を尽くしたい」と話している。
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