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- ID:
- 49704
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0210
- 見出し:
- トチノキ群落 保全の輪 滋賀、森林づくり県民税を活用、支援
- 新聞・サイト名:
- 京都新聞
- 元URL:
- http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20110210000036
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 滋賀県は2011年度、独自に課税している「琵琶湖森林づくり県民税」を活用し、高島市朽木のトチノキ群落の保全活動支援に乗り出す。保存に取り組む地元団体や巨木の所有者に補助することで、巨木の伐採を防ぎ、県民が巨木とふれあえる環境づくりを目指す。
■住民団体が周辺を整備 所有者は巨木維持管理
新年度予算案に「巨樹・巨木の森整備事業」として500万円を盛り込んだ。
トチノキの保存を目指して同市の住民らがつくった「巨木を育む豊かな森と水源の森をつくる会」は、巨木周辺に倒木が多く、歩道がないことなどから、今春以降に周辺整備を計画している。県は同会が取り組む歩道整備や巨木の計測、由緒を記した看板設置などを支援する。また、今後の伐採を防ぐため
、森林所有者には保全協力費を出し、維持管理に役立ててもらう。
具体的な内容については、高島市や同会と協議をして決める。県自然環境保全課は「地元の活動が続くよう数年かけて支援する。県民が巨木に親しみ、ふれあえる場に発展させていきたい」としている。
トチノキ群落は昨年10月、同市の安曇川源流域で確認された。幹周りが7メートルを超える西日本でも有数の巨木も存在する。民間業者によって、約150本あったトチノキのうち50本がすでに伐採された。昨年末、巨木の所有者7人と業者の間で新たな伐採をしないことで合意書が交わされた。
県民税は個人県民税に年800円、法人県民税に年2200円~88000円を上乗せして徴収している。
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