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- ID:
- 49712
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0214
- 見出し:
- 温暖化防止で全国2位 日田林工林産クラブ
- 新聞・サイト名:
- 大分合同新聞
- 元URL:
- http://www.oita-press.co.jp/localNews/2011_129755943054.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 地球温暖化防止に取り組む全国の団体が活動内容を競う「ストップ温暖化大賞―低炭素杯2011―低炭素地域づくり全国フォーラム」(5、6日・東京都)で、日田市の日田林工高校林産クラブ(諌山準部長)が2位の「環境大臣賞準グランプリ」に輝いた。環境に配慮して竹とバーク(樹皮)を組み合わせた
板材「ファイバーボード」の開発で好評価を得た。
開発者は3年生の諌山部長(18)、河津洋紀君(18)、矢羽田祥真君(18)、吉長善昭君(18)。里山で処理に困る竹と市内で余る木材の有効活用に着目。表層部に繊維化した竹、中にバークを挟む3層構造のボードを作った。建築用内装材などへの利用が見込めるという。「おおいた地球温暖化防止
推進大会」では最優秀賞に輝いた。
全国フォーラムは47団体が参加。各団体が活動を発表して順位を競った。ファイバーボードは接着剤などを使わない工法が環境に優しく、里山にはびこる竹の実用的な打開策として評価が高かったという。
4人は年末から放課後に毎日、発表を練習。河津君が文章を作るなど役割を分担して内容を考えた。本番は堂々としゃべり、諌山部長が全身緑の衣装で竹を表現するユニークさも審査員を引きつけた。
諌山部長は「実験や発表練習の苦労が報われた」と笑顔。一方で、「せっかくなので1位を取りたかった」と悔しさもにじませた。
ファイバーボードは特許申請をせずに工法を全面的に公開。現在は企業数社から技術提供の依頼が届いている。吉長君は「将来は住宅の内装材などで普及してほしい」と願っている。
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