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- ID:
- 49654
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0205
- 見出し:
- 花粉飛散量、兵庫は12倍 猛暑で雄花大きく成長
- 新聞・サイト名:
- 神戸新聞
- 元URL:
- http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003789629.shtml
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 今年の兵庫県内の花粉飛散量は昨年の10倍以上になり、全国の中でも多くなるとの予測を環境省がまとめた。昨年夏の猛暑により、全国的に雄花が大きく成長し、花粉が増える周期とも一致。県内にはスギなどの植林が多く、過去10年間で特に飛散量が多かった2009年に匹敵しそうだ。
林野庁によると、県内のスギの植林面積は近畿最大の約11万8400ヘクタール、ヒノキは和歌山県に次ぐ約9万7800ヘクタール。
神戸市北区山田町の同市立森林96 件植物園では、スギが枝いっぱいに雄花を付け、一帯は黄色く色付いたように見える。職員の福本市好さん(60)は「1月は冷え込みが厳しかったが、寒さが緩んで風が吹き始めると一気に飛散するだろう」とみる。
スギやヒノキなどは、前年夏に日照時間が長かったり気温が高かったりすると雄花の細胞分裂が活発になる。神戸の昨年6~8月の日照時間は、平年を約110時間上回る648・1時間。豊岡市の平均気温は26・0度と過去最高を更新した。
さらに、兵庫県のデータ=図参照=からも今年は花粉が多い年に当たり、環境省は芦屋市の総飛散量について昨年の12・2倍に上ると予想する。県の調査では神戸市や豊岡市、たつの市の飛散量は一昨年、過去10年間で最多だったが、今年はそれ以来の飛散量となる可能性もある。
スギ花粉の飛散は、近畿では今月中旬から本格化する。
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