v10.0
- ID:
- 49651
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0205
- 見出し:
- 温暖化ガス排出が基準年下回る 2010年は3年ぶり増加見込み
- 新聞・サイト名:
- ECO JAPAN
- 元URL:
- http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110203/105802/
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 2009年度の温暖化ガス排出量が2年連続で前の年度を下回った。2010年度は景気回復に伴い、排出量は増加に転じそうだ。
環境省は、2009年度の温暖化ガスの総排出量が12億900万tで、2008年度から5.7%減ったと発表した。京都議定書の基準年である1990年度(12億6100万t)を4.1%下回る。
排出量が減少した要因は、2008年秋に発生した金融危機の影響による景気後退が2009年度も続いたこと。産業部門をはじめとする各部門のエネルギー需要の減少が続いた。
原子力発電の稼働率上昇も排出量減少の要因となった。2009年5月には柏崎刈羽原発、同年9月には浜岡原発の一部が運転を再開。2008年度に60%だった原子力発電の稼働率は、2009年度に65.7%に上昇した。
日本は、2008~2012年度の平均で、温暖化ガス排出量を基準年比6%削減することを京都議定書で約束している。2009年度はその対象期間の2年目。6%のうち5.4%分は森林吸収や海外からの排出枠購入で減らすことを決めており、実質的には残り0.6%分が国内の温暖化ガス削減目標となる。基準
年から毎年0.6%分減らせばいいところを2009年度だけで4.1%分減らし、3.5%(4500万t)分の“貯金”ができた格好だ。
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