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- ID:
- 49682
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0207
- 見出し:
- 大手堀のデッキ改修 金沢市が着手、来月下旬完成
- 新聞・サイト名:
- 富山新聞
- 元URL:
- http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20110209103.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 金沢城公園に隣接する大手堀周辺の憩いの空間が装いを新たにする。金沢市は8日まで に、堀沿いに設置されている木製デッキなどの改修工事に着手した。昨年には堀底にたま った汚泥を取り除く浚渫(しゅんせつ)工事が行われており、市は春の行楽シーズンに向
けて市民や観光客が気軽に散策できる環境を整備する。
大手堀には堀にせり出す形で木製デッキが2基設置されており、花見シーズンには観光 客らが桜並木を眺めながら散策を楽しんでいる。しかし、デッキは1988(昭和63) 年度の設置から20年余が経過し、老朽化で手すりがひび割れ、床がきしむなど傷みが出 ていた。
新しいデッキはこれまでと同じ大きさで、黒門前緑地側のデッキは幅15・4メートル 、奥行き2・5~3・5メートル。ベンチが2基置かれる。大手門側のデッキは幅11・ 2メートルで奥行きは2・8メートルとなる。いずれも能登ヒバを使用し、強度を高めて
長持ちさせるため、桁材は鋼材で補強する。3月下旬に完成する予定である。
大手堀は金沢城の内(うち)濠(ぼり)の一つで、明治以降の近代化で次々と堀が埋め 立てられた中、唯一、藩政期の姿を今にとどめている。
市は昨年7月、約4年半ぶりに堀の浚渫工事を実施。水を抜いて底にたまった汚泥を取 り除き、大手堀専用の井戸を利用して約3300トンの水を補給した。堀は透視度が工事 前の11センチから17センチに改善し、市は専門家の協力を得て新たな水質浄化策を検 討している。
市は「金沢城公園の周辺を散策する市民や観光客がゆっくりとたたずむことができる空 間にしたい」(緑と花の課)としている。
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