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- ID:
- 49634
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0204
- 見出し:
- 松食い虫 釜石、矢巾、西和賀に拡大
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20110203-OYT8T00958.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 松が枯れる原因となる松食い虫の被害が昨年、新たに県内の釜石市、矢巾町、西和賀町の3市町で確認されたことが3日、分かった。沿岸地域での被害の北限はこれまで大船渡市だったが、さらに北に広がった。これで被害が確認された県内の市町村は県南部を中心に15市町に上った。県はこれ以上の
北上を食い止めようと躍起になっている。
昨年新たに確認された本数は、釜石市が1本、矢巾町4本、西和賀町2本。県は、被害の多くが、すでに松食い虫が発生した地域からの飛散と見ている。また、2009年度の被害を材木の体積で計算すると約4万1600立方メートルに上り、本県は都道府県別で鹿児島、長野に次ぐ全国ワースト3位とい
う深刻な状況となった。
県内の松食い虫の被害は、1979年に初めて一関市で確認されて以降、じりじりと北上、2009年10月には初めて盛岡市でも発見された。今後、さらに北上すれば、ブランドとなっている二戸や久慈地域などの「ナンブアカマツ」にも被害が拡大しかねない。
松食い虫は、いったん定着すると、完全に駆除することは難しいという。このため、県は3日に開かれた「県松食い虫被害対策推進協議会」で、今後の被害防止対策として、〈1〉感染源の徹底駆除の実施〈2〉監視地帯を矢巾町、紫波町西部、遠野市東部まで拡大〈3〉地域住民に松食い虫の被害と思われ
る枯れ木情報の提供呼びかけ――を徹底していく方針を確認した。
県森林整備課は「昨年は猛暑でマツノマダラカミキリの動きが活発になり、被害が拡大してしまった。今後は県北のナンブアカマツを守るため、監視態勢を強化したい」としている。
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