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- ID:
- 49618
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0202
- 見出し:
- 広葉樹自然林を復元 地元住民の地域協など3者、5カ年計画案発表
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110201ddlk10040090000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 利根川の上流域に広がる国有林「赤谷(あかや)の森」(みなかみ町)について、地元住民で作る赤谷プロジェクト地域協議会、日本自然保護協会、林野庁関東森林管理局の3者は31日、新年度から5カ年の管理経営計画案を発表。スギやヒノキの人工林約2000ヘクタールを間伐し、ブナやミズナラなど
の広葉樹が自生しやすい環境にして、自然林に復元する。日本自然保護協会の横山隆一常勤理事は「自然林が拡大すれば多様な生物の生息環境を確保でき、サルやクマが人里に出没することも少なくなる」と期待を寄せる。
赤谷の森は約1万ヘクタールの国有林。バブル期の80年代にダムやスキー場の開発計画が持ち上がったが、住民らの反対運動で00年に頓挫。その後、住民と同協会、林野庁の3者が協同し、残された自然の保護に取り組み始めた。09年には渓流復元のため治山ダムを撤去し、全国的にも先進的な
取り組みとして注目されている。
計画案では、約2900ヘクタールの人工林のうち間伐で約2000ヘクタールを自然林に復元する。理想とする生態系に戻るまで約50年かかるという。一方、赤谷川左岸の樹齢100年を超える人工林は人手を加えず維持する予定。
計画案は関東森林管理局のホームページで閲覧でき、3月2日まで意見を募集する。問い合わせは同管理局計画課(電話027・210・1170)へ。
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