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桜の近くで飲食店「波MAKASE」を経営している大宮俊英さん(41)は「伐採は残念だけどもう一度、あのきれいな桜を見ることができるのはうれしい。近くに次世代の桜を植えてもらいたい」と期待していた
- ID:
- 49602
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0201
- 見出し:
- 撤去容易天守は桐階
- 新聞・サイト名:
- 山陰中央新報
- 元URL:
- http://www.sanin-chuo.co.jp/shashin/modules/news/article.php?storyid=524291237
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 松江城天守の階段は、桐(きり)の木でできている。桐の階段があるのは全国の城で、松江城だけ。いざというとき、すぐに撤去して敵の侵入を防ぐために、軽い桐を使ったとされる。松江城に顕著な、実戦を意識した構造の一つである。
地階から5階に至る各階にある階段は、いずれも幅約1・6メートル、段数は10段前後で、各段の板の厚さは約10センチ。足を踏み外せば一気に床まで転げ落ちてしまいそうな急勾配となっている。
桐は国産の木材の中で最も軽い。城郭に張り巡らされた数々の防御施設を突破した敵に、いよいよ天守に攻め入られたとしても、桐の階段であれば、取り外したり、引き上げたりしやすいのだ。燃えにくく、腐りにくいといった特長もあり、それが、桐を使った理由だとみられている。
ただ、すべての階段が桐でできているわけではない。昭和の解体修理工事の報告書(1955年3月)によると、中4階の踊り場から5階に通ずる階段だけは松材製。同報告書はまた、3階以下の階段位置は築城後に変更されたとの推測を示している。
あまり知られていない構造もある。1階と4階の床下には、階段開口部をふさぐための水平引き戸が設置されている。戦で階段を撤去した後、床にぽっかりと空いた開口部を引き戸で閉めて防御する狙いがあったとの見方もでき、興味深い。
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