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- ID:
- 51963
- 年度
- 2011
- 月日:
- 1025
- 見出し:
- カシナガ被害が激減
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20111024-OYT8T00055.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- コナラやミズナラなど広葉樹を枯らすカシノナガキクイムシ(カシナガ)による今年度の県内の森林被害は1983立方メートルで、昨年度の1万9475平方メートルから激減したことが、県の調査で分かった。気温が低く、幼虫が越冬できずに死んだことなどが理由という。県は今年度、合成フェロモンで誘い、一
網打尽にする駆除を実施しており、減少の一因になったとみられる。
県によると、被害が確認されたのは舟橋村を除く14市町の1983立方メートル。県東部は8市町で938立方メートル、県西部は6市で1045立方メートル。幼虫が冬の寒さに耐えられずに死んだほか、5~8月の降水量が多く、木に水分が残り、枯れにくい状況になったことが、被害が激減した主な理由と
いう。
県内の被害は2002年度に南砺市で初めて確認。09年度に最多の3万2624立方メートル、10年度は1万9475立方メートルに減少したが、標高の低い都市部にも広がるなど被害は深刻になっていた。
このため、県は今年6月、富山、高岡、魚津、南砺4市の山中で、合成フェロモンが入った容器を丸太に取り付け、カシナガを誘い出し、丸太を粉砕する駆除を実施。4市の計74立方メートルで、98万匹を駆除した。カシナガ約1000匹で1本が枯れるといい、県は1000本が守られたとみている。
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