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合成フェロモンでおびきよせる今回の駆除について、県森林政策課では、「一定の効果があった」とし、来年度も続ける方針だ。
- ID:
- 51985
- 年度
- 2011
- 月日:
- 1027
- 見出し:
- 福井県産スギ魚礁を鷹巣沖に設置 福井市漁協、マダイ増殖調査
- 新聞・サイト名:
- 福井新聞
- 元URL:
- http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/31199.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 福井県福井市漁協が県産スギを活用した魚の増殖礁を試験開発し20日、同市の鷹巣沖に設置した。太さにばらつきがある間伐20+
件材を有効利用できる構造としたほか、数十基の増殖礁を海底に山積み状態で沈めるため、設置が容易にできるのが特徴。今後3年余りかけ、対象魚種のマダイの増殖度合いや木材の耐久性などを調査する。(斉藤正人)
同漁協が県産材を活用して森林と海の保全につなげようと、水産庁の「木材利用を促進する増殖技術開発事業」に応募し採択された。期間は5年で本年度が2年目。昨年度は増殖礁の設計と設置場所の調査を行った。本年度は1500万円かけて製作と設置、魚に与える影響などを調査する。同事業
は全国16カ所で実施、県内ではれいなん森林組合などが若狭湾で行っている。
増殖礁は福井市美山地区のスギを利用。直径9~15センチ、長さ約2メートルの木材24本を井形に積み重ねてボルト止めした。上下部に配した鋼板で挟み込み、中心にはコンクリートの柱を入れた。1基2メートル四方で高さは1・8メートル。
上下の鋼板が木材をダメージから守り、海中に山積みできる。従来の平積みの礁は設置の際、潜水士が海に潜って作業する必要があるが、山積みならクレーン付きの船から作業ができるという。
鷹巣沖約1キロ、水深35メートルの定置網に影響がない場所に30基を設置した。今後、マダイの増殖効果や木材の耐久性などを調査する。5年間の試験事業が終わった後も本事業として継続していく考え。
平野仁彦組合長は「木材はエサとなるプランクトンが付着し魚にとって重要な栄養源となるだろう。マダイのほかアジやハマチ、ヒラマサなどの水産資源が増えてくれれば」と話している。
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