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「内宮(元伊勢)の集落に散髪屋があって」など当時のことを楽しく思い出す須磨男さん。「村のみなさんから順番に米をもらってまわった」と住民との交流を振り返る忠治さん。はつらつと山を駆け歩いた若いころの思い出は尽きない。二人で写真をのぞき込んでは、青春のひとコマを紡ぎ合っていた。
- ID:
- 51952
- 年度
- 2011
- 月日:
- 1021
- 見出し:
- カシナガ捕獲実証で「効果」
- 新聞・サイト名:
- 富山新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001110200001
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 県、来年度から導入へ
県森林政策課は19日、今年度初めて行ったカシノナガキクイムシ(カシナガ)捕獲実証事業の結果を発表した。オスから抽出したフェロモンで丸太に誘い込んで捕獲し、丸太は粉砕し燃料などに利用する試みだ。今年はカシナガの発生が少なく、大量捕獲とまではいかなかったが、一定の効果があったという
。来年度から本格導入する方針だ。
カシナガは体長約5ミリの甲虫で、コナラやミズナラなどの広葉樹の幹に穴を掘り、繁殖する。カビの菌を持ち込み増殖させ幼虫のエサにするため、菌が木の通水組織を塞ぎ、木が枯れてしまうと考えられている。
実証事業では、今年6月に魚津市や富山市、南砺市など、県内の山林4カ所にコナラなどの丸太を設置。フェロモンの入った容器をぶらさげ、夏から秋にかけカシナガをおびき寄せた。
このうち、直径約30センチのコナラの丸太(長さ1・5~2メートル)約140本を積み上げた魚津市三ケでは19日、同課の職員が丸太の表面の穴を数え、全体の成果を計算した。その結果、1立方メートルあたり約1万5千匹を捕獲したと見積もった。
同課によると、他県での同様の事業では、被害の多い年で捕獲数は約2万匹という。被害の少ない年は1万4千匹前後で事業の効果があったとされるという。県内4カ所の平均は約1万3千匹で、同課は「県内でも一定の効果があることが分かった」としている。
同課のまとめでは、カシナガによる「ナラ枯れ」被害は、県内では2002年度に初めて確認され、09年度には最大の3万2624立方メートルに達した。
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