v10.0
- ID:
- 51473
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0901
- 見出し:
- 被災地に送る簡易浴槽
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20110831-OYT8T01100.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- プロパンガスボンベを利用したストーブ「暖助(だんすけ)」を開発した、家具・雑貨製作の「工房ジオ・パラダイス」(小諸市)が暖助用の組み立て式簡易浴槽を作った。8月中旬には、東日本大震災で被災した宮城県石巻市に暖助と簡易浴槽を3台ずつ送り届けた。
暖助は、使用済みボンベを横にして加工したまきストーブ。がれきとなった家屋の材木もくべられ、上部に設置した鉄板を使って調理も可能だ。暖助をパイプで浴槽につなげば風呂釜のように使える。入浴用の需要もあり、7月までに暖助87台を被災地に送り届けた。
現地では、魚を入れる漁業用のプラスチック製水槽を浴槽代わりにすることが多かったが、漁の再開に伴い水槽が足りなくなった。簡易浴場を開設していた自衛隊が撤収するのを前に、7月中旬から同社に浴槽製作の依頼がきていた。
浴槽は縦90センチ、横1・5メートル、高さ70センチ。県産カラマツ材の羽目板をねじで固定して組み立て、特製の防水シートを取り付けると、大人3人程度が入れる浴槽になる。お湯は早くて40分程度でわかすことができる。1台の製作費は8万円程度。
同社の青野剛三代表(53)は「これから次第に冷え込んでくると、避難生活をしている人たちには体を温めるお風呂が重要になってくるので手助けがしたい」と話している。同社は製作費や運送費を自己負担して届けているため、製造を支援してくれる団体や支援金を募っている。
..