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せっかくだから近くの保育園に贈ろうと考えていた矢先の3月、東日本大震災が発生。高校と交流があるインテリアコーディネーターの業界団体を通じて、被災した幼稚園への寄贈が決まった。
- ID:
- 51353
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0820
- 見出し:
- 県産ヒノキでトレー 県林業研が開発、実用目指す
- 新聞・サイト名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20110821/CK2011082102000104.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 精肉や鮮魚を店頭に陳列する際に使われる食品トレー。発泡スチロール製が大半を占める中、県林業研究所(津市)は、県産ヒノキを使った木製トレーの開発を進めている。従来、廃棄していた部材を利用できるほか、陳列商品のイメージアップにもつながり、研究所では実用化に期待を寄せている。
木製トレーの開発は、価格低迷が続くヒノキの新たな活用法を考えようと、昨年度から始めた。
すでにスギ材を使ったトレーを開発している独立行政法人森林総合研究所(茨城県つくば市)の協力を得ながら、試作を重ねてきた。
原材料は、切り倒した後に残る切り株。これまで山林で腐らせていたが、節が少なくて割れにくく、トレー作りに適している。切り株から木片を切り出して水に漬し、1ミリの薄さでスライス。薄板を金型に載せ、160~200度の熱をかけながらプレス加工していくと、深さ3センチ、縦横20センチ前後のトレーに仕
上がる。
一枚板でできたトレーは、かすかにヒノキの香りが漂い、見た目や手触りも木の質感にあふれている。昨年末には、津市内のショッピングセンターで松阪牛を載せて試験販売したところ、買い物客から「商品に高級感が出た」「環境に配慮している」と好評だった。
しかし課題はコスト。一枚当たりの単価は、発泡スチロール製トレーの5倍以上に上る。研究所は、民間事業者に技術提供して量産を見据えるが、採算性や新たな設備投資が影響してか、今のところ名乗りを上げる事業者はない。
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