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- ID:
- 51253
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0809
- 見出し:
- 被災親子ら、のびのびキャンプ 伊勢の有志ら企画
- 新聞・サイト名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20110808/CK2011080802000106.html?ref=rank
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 夏休みを利用し、福島第1原発事故による放射性物質の影響を心配する福島県や宮城県の親子が、伊勢市でキャンプをしている。脱原発に取り組む市民有志が発案。参加者からは「伊勢にいる間だけでも、放射線の数値を心配しなくて済んで精神的に楽」との声が出ている。
市民有志がインターネットなどを通して募り、親子11組、28人が参加した。三重県内に一時避難中の家族もいる。伊勢神宮内宮(ないくう)から山間部に入った「高麗広(こうらいびろ)」にある公民館を拠点に、2日から9日間の日程で開かれている。
企画した有志代表の中村ミキさん(50)は「子どもを外で遊ばせたいと思うのは、親として自然なこと。でも被災地ではそれさえも難しい」と話す。7日は、キャンプスタッフの指導の下、近くの私有林で林業を体験。ヘビやヒルを心配しながら、われ先にと、のこぎりなどを手に取り、思いっきり外遊びを満喫した。
木田由香さん(32)は原発から50キロほど離れた福島県郡山市から子ども4人と参加した。「一時でも、子どもにきれいな空気を吸ってほしい」との思いからで、福島では10カ月と2歳の下の子ども2人はなるべく屋外に出さないようにし、放射線測定器が今も手放せない。
木田さんの長女で、小学6年生のあや音さん(12)は、所属するソフトボールクラブの屋外練習が一部制限されている。「放射線を気にせずに外で遊んでいると、たまに怒られる」という。キャンプでは「川遊びが楽しかった」と笑顔を見せた。
8日は伊勢の子どもらとの交流があり、10日に、それぞれの自宅などに戻る。
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