v10.0
- ID:
- 51250
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0809
- 見出し:
- 対馬市で小学生が烽火(のろし)を使った情報伝達に挑戦
- 新聞・サイト名:
- 長崎新聞
- 元URL:
- http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110809/10.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 対馬市厳原町のいさり火公園で5日、「烽火(のろし)」を使った情報伝達実験があり、小学生ら約50人が古代の通信手段について学んだ。
10月に熊本県で開く「古代山城サミット」(同県山鹿、菊池両市など主催)の関連イベント。「日本書紀」には、唐と新羅の侵略に備えて対馬から福岡・太宰府、熊本・鞠智(きくち)城までを烽火で結ぶネットワークがあったとされる。サミットでは大宰府政庁跡から鞠智城跡まで約70キロの烽火リレーを再現
する。実験は、リレー開始前に会場で放映する対馬の紹介映像を撮影するため。
伝達実験は、烽火でいさり火公園から約1・2キロ先の清水山城跡に伝える流れ。市文化財課の梅野菊次課長が「テレビも携帯電話もない時代にどのように情報を伝えたか、昔の人の苦労を感じてみよう」と呼び掛けた。
子どもたちは、木の棒と板を擦り合わせて火種をおこし、丸太とドラム缶でつくった烽火台で枯れ草などをたいた。煙が立ち上ると城跡の市職員が赤旗を振って合図。子どもたちは「伝わった」と喜び、旗を振って応じた。
市立大船越小3年の浦瀬響君(8)は「火を付けるのが難しかったけれど楽しかった。昔の人は大変だ」と笑顔で話した。
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