v10.0
- ID:
- 50675
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0607
- >見出し:
- 醸造の町に100年前の大看板復活
- >新聞・サイト名:
- 読売新聞
- >元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20110606-OYT8T01280.htm
- >写真・動画など:
- 【写真】
- >記事内容
- 「醸造の町」として知られる長岡市摂田屋地域のシンボルとして親しまれていた100年前の木製巨大看板が修復された。1911年(明治44年)4月に作られた「機那サフラン酒本舗」の看板で、地元のNPO法人「醸造の町 摂田屋町おこしの会」が所有している。
看板はヒノキ製で、細部まで精巧な彫刻が施された本体部分は長さ640センチ、幅194センチ。その上に、幅、奥行きともに212センチの屋根が付けられている。彫刻は、北海道・函館の高龍寺の建造などにあたった金子九郎次の作とされる。看板は1997年に倒れ、売却された。新発田市内で所蔵され
ていることが分かり、同会で購入した。
購入費と修復費などで約900万円かかるが、同会が市民に募金を呼びかけ、東日本鉄道文化財団の助成も受けて昨年9月から修復を進めていた。
修復は、長岡造形大の平山育男教授などが監修し、長岡市の仏壇メーカー「トーア」などが作業にあたった。平山教授によると、こうした細密な彫刻を施した木製大看板は、江戸期から明治期にかけて豪商などで見られたが、現存するものはほとんどなく、「おそらく国内最大で、非常に貴重」としている。
今月1日に、作業が行われた同市中之島の工場前でお披露目された。同会は、看板を来春オープンする新市庁舎などの複合施設「アオーレ長岡」で約半年展示した後、サフラン酒本舗に置く予定。国の有形文化財登録も目指していく。また、高さ約4メートルのレプリカも今後作成し、JR長岡駅で展示す
る。
..