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- ID:
- 50562
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0526
- >見出し:
- 花さかサラリーマン…所有の山に9年で2千本植え名所に
- >新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- >元URL:
- http://mytown.asahi.com/areanews/wakayama/OSK201105250172.html
- >写真・動画など:
- 【写真】
- >記事内容
- 雑木林になっていた自分の山に、花の咲く木を9年間かけて2千本以上植えたサラリーマンがいる。次第に近所で評判になり、この春の桜の季節には600人もの見物客が訪れた。
紀美野町大角(おおすみ)の記田佳和(きた・よしかず)さん(47)。本業は肥料会社員で、現在は営業課長を務めている。
山は自宅のすぐ近くにある。親から相続した土地で、広さは約6万6千平方メートル。このうち5分の1ほどには以前から柿の木が植えてあるが、その周りは特に手入れをせず、雑木林になっていた。
花を植え始めたのは、2002年春に父親との旅行で訪れた津市の結城神社で約350本の梅を見て、「自分にもできるのでは」と思ったのがきっかけだ。
梅の苗木を買って空き地部分に植えてみたら順調に根付いた。これに気をよくし、次々と木を植えた。残っていた杉の木はログハウスの会社に無料で伐採してもらい、引き取ってもらった。
仕事がら全国各地に出張するが、きれいな花を見かけると携帯電話のカメラに収め、インターネットや本で種類を調べる。どんな花か分かると、自分の小遣いをはたいて苗木を買う。
作業は週末など仕事が休みの日しかできないが、「自分の山を誰もが花見ができる花の名所にしたい」と毎週のように山に入り、一本一本植えているうちに、柿畑を除く山全体に広がった。これまでに植えた木は桜、梅、桃、ハナミズキなど100種類を超えた。
年々口コミで見に来る人が増え、09年には「花いちばんKOIBITO広場」と名付け、道沿いに木の看板を立てた。今春からは、入り口にある小屋の軒下にポストを設置。来訪者が感想やメッセージを残せるようにメモ用紙を置いている。「本当にきれいでした」と書き込まれて投函(とうかん)されたメモを読むと、
また木を植えたくなる。
山は誰でも無料で見ることができる。問い合わせは記田さん(090・8983・8701)へ
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