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- ID:
- 50554
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0526
- >見出し:
- 「大和ヒノキの家」事業スタート 都祁森林組合 奈良
- >新聞・サイト名:
- 産経新聞
- >元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/110526/nar11052602140003-n1.htm
- >写真・動画など:
- なし
- >記事内容
- “産直住宅”で森林整備
林業が衰退する中、奈良市の都祁森林組合が「大和ヒノキの家」と銘打った新しい“産直住宅”の取り組みを本格化させている。25日には御所市柳原の高田木材協同組合で、強度と含水率の基準を満たした材に認められる県地域認証材の認定を受け、1棟目の柱材が製品化された。今年度は10棟分
、来年度以降は年間30棟分を目標に建材を出荷し、間伐などの森林整備につなげていくという。
都祁地域は、柱材として活用できる樹齢50~60年のヒノキが豊富で、周辺に茶畑が多いことから木材の搬出に必要な林道がよく整備されている。
ところが、木材の需要と結びついていないため、森林の健康を保つために必要な間伐材の搬出が進まず、県北部農林振興事務所などが販路を模索していた。
すでに同様の取り組みで年間約30棟の産直住宅を建てている「十津川郷土の家ネットワーク」を参考に、地域材を積極的に扱う奈良市内の工務店と連携することで流通のメドが立った。
今年3月に1棟分の柱材にする原木約110本を伐採し、都祁森林組合が製材。今月、高田木材協同組合に持ち込んで乾燥させ、「ヤング係数(強度)90以上、含水率20%以下」という県地域認証材の基準をクリアしたという。
NPO法人木造住宅品質確保普及促進協議会の黒川恵史理事長によると、「ヤング係数90以上」は、吉野など紀伊半島の木材では珍しくない数値だが、全国的な平均からすると圧倒的に優秀という。
25日に柱材の認証を確認した都祁森林組合の堂脇盛次代表理事は「高齢化や不在地主の増加で山の手入れが行き届いていなかったが、みんなで山を管理していこうと山林所有者の意識が大きく変わり、連帯感が出てきた」と話していた。
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