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- ID:
- 50505
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0518
- >見出し:
- 国内最大級ネコ砂工場
- >新聞・サイト名:
- 読売新聞
- >元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20110519-OYT8T00935.htm
- >写真・動画など:
- 【写真】
- >記事内容
- ペット用排せつ物処理剤の通称「ネコ砂」を、県産木材を原料に生産する工場が、日高村下分で今月から稼働を始めた。同村の建設資材製造会社「エスエス」(坂本守正社長)が、ペットブームで年間300億円とも言われるネコ砂市場に着目して建設。18日には初出荷分7トンが岡山経由で香港に運ばれ
、来週末には現地の量販店などに並ぶ予定。木材を原料とするネコ砂工場としては国内最大規模で、村の新産業として期待も高まる。(松田俊輔)
ネコ砂は直径約4ミリの粒状で、ネコなど室内で飼うペット用トイレに敷いて尿などを吸着して固める。紙や木が原材料となることが多い。国内外の大都市を中心に需要が伸びており、ペット用品を扱うアース・バイオケミカル(東京都千代田区)が、生産体制強化のために同社に提携を打診。消臭効果の高
いヒノキや茶葉などの原料が豊富な仁淀川流域に着目した同社が、日高村に工場を建設し、本社も高知市から移転した。
工場は約600平方メートルの製造ラインで、木材の破砕、加工、製品の袋詰めまで行う。年間出荷量は約1400トン。年間約1億円の売り上げを見込む。県産業振興計画の一端を担う事業として期待も高く、総工費約1億3000万円のうち5000万円は県の補助金でまかなわれた。
工場で作業にあたる4人のうち3人が地元雇用。商品価値の低い間伐材も原料となり、近くの林業関係者への経済効果も期待できることから同村も事業を支援。使われていなかった村木工共同作業場を低賃料で貸している。
現在は生産ラインを微調整しながらの操業だが、7月までのフル稼働を目指す。アース社の亀井正治社長は「今後も需要増加が見込まれる製品」と期待。坂本社長は「地元産の資源を使った、新たな商品開発にも取り組んでいきたい」と話している。
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