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- ID:
- 50283
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0417
- >見出し:
- 植林の山、丸ごと植え替え 丹波で里山再生計画
- >新聞・サイト名:
- 神戸新聞
- >元URL:
- http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/0003971351.shtml
- >写真・動画など:
- 【写真】
- >記事内容
- 手入れが行き届かない針葉樹の人工林を丸ごと伐採し、新たに広葉樹を植えて里山を再生する試み「林相転換」が、丹波市青垣町東芦田で進んでいる。対象は、1950~60年代にヒノキやスギが植えられた約6千平方メートル。プロジェクトを立ち上げた住民たちは「子や孫に四季が楽しめる里山を残し
たい」と意気込んでいる。(阿部江利)
同市青垣町では高度経済成長期、木材需要に応えるため次々とスギやヒノキが植えられ、現在も山林の約8割を人工林が占める。しかし、輸入材に押されて国産材の価格が下落。林業42 件に携わる人の高齢化も重なり、管理が難しくなっている。
荒れ放題になった人工林に多様な生態系を取り戻せないか‐。そんな思いから、東芦田地区でハス園などを運営する住民グループ「江古花園」が、人工林を広葉樹林に戻すことを計画。「里山ふれあい森づくり事業」として、県から350万円の助成を受け、2010年度から5年かけて里山の再生を進めてい
る。
植え替えを計画しているのはヒノキなど約6千本で、今年1月末に樹木の伐採を始めた。3月末までにすべての伐採が終わり、跡地にヤマザクラやクヌギなど約200本を植えた。4月からは全長約1・5キロの遊歩道や山上展望台の整備を進めている。今後もさらに植樹を続けて、子どもたちの環境学習の
場として利用していくという。
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