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- ID:
- 50004
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0315
- 見出し:
- 林業再生へヒノキ植林
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001103140012
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 豊田市制60年で児童ら3000本
市制60周年を記念した「植林祭」が12日、愛知県豊田市黒坂町の市有林であった=写真。記念行事では公園などに広葉樹を植える植樹祭が一般的だが、林業の再生を目指して、あえて針葉樹のヒノキを植林した。
市有林は標高約650メートルの下山地区にある。旧下山村の村有林だったが、6年前の合併に伴い、市有林になった。約30ヘクタールに樹齢約90年のヒノキの人工林が広がる。30年ほど前に1度間伐されたとみられるが、過密な状態で幹が細く、今後間伐を繰り返しても太らないため、市は2008年度
から年1・5ヘクタール程度ずつ、皆伐を進めている。
この日は、地元の巴ケ丘小学校や花山小学校の児童、猿投農林高校の生徒、森林ボランティアら約150人が、皆伐後の約1ヘクタールに3千本の苗木を植えた。式典で鈴木公平市長は「長い年月我慢して、途切れることなく手を加えないと、山の再生はできない」と話した。
市森林課によると、ヒノキやスギの人工林は「少子高齢化」が進んでいる。木材価格の低迷で林業が衰退し、間伐などの手入れだけでなく、伐採も植林も進まない。このため、若い木が育っていない。林業では様々な樹齢の木が必要だが、樹齢が偏り、将来、木材が足りなくなる事態も生じかねないという。「
林業は基本的な産業として大事だ。道に近く採算の合うところでは植林をして、林業の再生を目指したい」と担当者は話した。
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