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- ID:
- 49996
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0314
- 見出し:
- 御坊市が有田以南で物流貨物(輸入)実態調査
- 新聞・サイト名:
- 紀州新聞
- 元URL:
- http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/110313.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 利用促進が最重点課題の日高港
御坊市は、日高港振興事業として平成23年度に有田地方以南の地域で海外から輸入している物流貨物の実態調査を実施する。これまでは中国大連市での木材輸出社会実験など木材に特化した調査を行い、ある程度の情報等を把握したことから23年度は木材以外の物流貨物に対象を広げる。御坊
商工会議所を中心に企業訪問や聞き取り調査などを行い、可能性のある物流を調査検討し、日高港の利用促進につなげたい考え。
日高港振興対策で関西電力(株)から寄付のあった2億円を日高港振興基金として積み立てて平成18年度から日高港振興事業を実施している。御坊商工会議所に委託して18年度は中国での木材輸出入の社会実験事前調査を行い、19年度から20年度まで大連市で社会実験を実施。21年度から2
2年度にかけては国内他港の外材の取り扱い状況や国内他地域での中国との輸出状況などを調査している。
実際に中国に木材を輸出するとなると安定的に一定量を確保できるか、木材の伐採や搬出、港までの輸送、輸出等にかかかるコストをどう抑えるかなどの課題があることが分かった。23年度も引き続き木材の利用動向などを調査するとともに、日高港の利用促進を図るためには木材以外の貨物物流に
ついても輸出入の可能性を探る必要があると判断し、23年度一般会計当初予算に事業費900万円を計上した。
有田地方以南の地域で木材以外の物流貨物が実際にどの程度あるかは把握していないため、まずこの地域で海外からどのような貨物が、どの程度、取り扱われているかを調査し、コンテナ貨物の実態を把握する。御坊商工会議所を中心に有田、日高、西牟婁各地方で海外と取り引きしている企業を訪
問し、ヒアリング調査などを行い、結果をもとに日高港を活用できる可能性のある物流を探り、今後の取り組みの参考にする。
平成21年の日高港取扱貨物量は対前年度比7割の大幅減少。貨物量の大半を関電御坊発電所が占めている現状では安定継続的な貨物量は見込めず、平成20年11月に指定を受けた植物防疫港の輸入実績もない。関税法上の「開港」の目安として年間数100万トン~1000万トン以上の取り扱
い貨物量を持続させることや外国との輸出入を一定規模継続させることが必要になるが、定期的な輸出入が皆無の日高港にとってハードルはかなり高く、港の利用促進が最重点課題だ。
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