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記念講演会で中村学部長は「近未来型中山間地の活性化に向け、知識やノウハウをいくらでも提供する。食と緑の健康長寿科学の確立を目指したい」と語り、キノコ栽培の将来性を強調した。
- ID:
- 49967
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0310
- 見出し:
- 安芸の宝山桜守れ 寄り添う2本の巨木
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20110309-OYT8T00979.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 安芸市穴内乙の新城八幡宮境内で、寄り添うように並ぶ山桜の巨木2本を守ろうと、9日、地元住民らが柵と保護を呼びかける看板を設置した。うっそうと生い茂る木々に阻まれ、近年までは知る人ぞ知る存在だったが、樹木医の調査により県内で五指に入る大きさであることも分かり、住民らは「地元の宝と
して大切に守り、子や孫の代にも奇麗な花を咲かせてほしい」と保護に力を入れている。(森本健裕)
山桜はエドヒガンで、高さ約15メートル、樹齢は250年以上と推測されている。八幡宮は国道55号の北約100メートルと近いが、宮司のいない小規模な神社で、山の中腹に立地して木々に囲まれていたことから目立たなかった。
惜しんだ住民有志が2009年2月に周囲を間伐。その際、高知市の樹木医、野島幸一郎さん(63)が調査にあたり、幹の直径が3・89メートルと3・02メートルであることが分かった。それぞれ県内で3番目と5番目にあたる太さで、2本の間隔は6メートル。この近さで並ぶ桜の巨木は非常に珍しいという。
野島さんによると、2本はともに、樹幹の一部が朽ちて弱っており、花を咲かせる枝も上部にしか残っていない。まだ数十年は枯れない見通しだが、地元住民約15人が一年でも長く大切に守ろうと「安芸市穴内八幡桜を守る会」を結成、柵などの設置を決めた。
この日の設置作業は、今年が「国際森林年」であることから、緑化を推進する公益社団法人「県森と緑の会」も協力して実施。地面から露出した根が踏まれないよう、それぞれの幹から半径2・5メートルの周囲に杉のくいを打ってロープを張り巡らせた。2本の間に、桜の概要と「地域のみんなで大切にして
行きましょう」などと書かれた看板(高さ2メートル、幅1・2メートル)も設置。事業費20万円は、緑の募金を活用した。
例年なら、小ぶりで白い花を咲かせている時期だが、今年は遅く、つぼみが膨らみつつある状態。今月下旬に見頃を迎える見通しで、地区では花見を開く予定という。守る会会長で同八幡宮大総代の平井寛さん(63)は「これという名物のなかった穴内地区の名所として大切にしていきたい。境内からずっと
住民の暮らしを見守っていてほしい」と願い、作業に汗を流していた。
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