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- ID:
- 49969
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0310
- 見出し:
- サクラ:DNAで「系譜」分類 「枝垂桜」は複数品種
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/select/science/news/20110309k0000e040015000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- さまざまな名称で呼ばれている桜の栽培品種について、森林総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが8日、DNA解析に基づく分類を公表した。「枝垂桜(しだれざくら)」に複数の品種が交じっていたことも判明した。今後、DNAに基づく図鑑を作成する計画だ。
桜は室町時代から野生種をもとに品種改良され、その方法は遺伝子が同じになる接ぎ木が主流になっている。しかし、長い年月の間に取り違えが発生し、品種が混乱してきた。そこでチームは、同研究所多摩森林科学園(東京都八王子市)や新宿御苑(新宿区)などの計1850本を調べた。
その結果、花びらの枚数や濃淡の違いから別名で呼ばれている「江戸」「糸括(いとくくり)」「大手毬(おおてまり)」「八重紅虎(やえべにとら)の尾(お)」は同一の品種だった。「太白(たいはく)」「車駐(くるまどめ)」「駒繋(こまつなぎ)」も同じ品種と分かった。
一方で、「枝垂桜」以外でも「寒桜」「奈良の八重桜」には複数の品種が交じっていた。「ソメイヨシノ(染井吉野)」「八重紅枝垂」は単一品種と確認された。
現在、桜の栽培品種は約300種類あるとされる。今回の分析対象はこのうちの7割だが、主要品種を網羅したとしている。同研究所の吉丸博志・森林遺伝研究領域長は「この方法は花のない苗木の段階から品種を識別できる。同名異種なのか異名同種なのかといった混乱を整理できたのではないか」と
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