v10.0
- ID:
- 49861
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0301
- 見出し:
- 経済低迷下でも〝成果〟
- 新聞・サイト名:
- 東海新報
- 元URL:
- http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6477
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 11年連続の黒字決算に
気仙地方
気仙地方森林組合(枛木澤光毅組合長、正准組合員3549人)の第11回通常総代会は25日、住田町農林会館で開かれ、提出された全議案を原案通り決めた。平成22年度(22年1~12月)は木材需要の低迷などにより販売事業が計画を下回ったものの、除間伐など森林整備事業が計画を上回る実
績をあげ、320万円余の剰余金を計上。大船渡、三陸、住田の3組合合併で誕生して以来、11年連続の黒字決算となった。
総代会には総代197人のうち本人106人、委任状6人、書面議決書22人の計134人が出席。
冒頭、あいさつした枛木澤組合長は「昨年は主力事業の一つの販売事業が計画対比75%となったが、森林整備事業が107%の実績をあげ、わずかだが剰余金を計上することができた」と事業概況に触れたあと、「国の森林・林業再生プランに示された森林組合の最優先業務を重点事項と認識し、組合
員のための持続可能な林業再生に向けて努力していきたい」と述べた。
小泉きく子副町長ら来賓の祝辞に続いて議事に入り、▽22年度事業成績と剰余金処分▽23年度事業計画▽組合規約の一部変更▽「国産材の利用拡大と森林・林業再生運動」森林組合実行計画──など10議案を審議し、いずれも原案通り承認、決定した。
事業報告書などによると、22年度の販売事業は木材需要低迷の影響を受け、取り扱い計画金額1億944万円に対し、8196万円にとどまった。一方、植え付け、除間伐などの森林整備事業は取り扱い金額1億6103万円で計画比7%増となった。
これらの結果、当期剰余金として322万円を計上。前期繰越剰余金と合わせた当期未処分剰余金は735万円で、このうちの400万円を法定準備金として処分、335万円を次期繰越剰余金とした。
23年度は、▽森林経営計画の作成▽提案型集約化施業の推進▽受託販売体制強化と主伐、間伐受託事業の拡大▽環境にやさしい木炭のPR▽各種補助制度を活用した集約的森林整備の推進──などを柱に事業を展開していく。
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