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- ID:
- 49301
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1224
- 見出し:
- 丸太130本以上 弥生前期の水路遺構から出土
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/tottori/news/20101222ddlk31040568000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
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鳥取市本高の本高弓ノ木遺跡で、弥生時代前期(約2500年前)の水路の遺構から130本以上の丸太材が見つかったと県教育文化財団が21日、発表した。丸太を蓄えた遺構としては弥生時代最古級で、本数の多さは例がないという。
出土した丸太材は、直径20~30センチ、長さ1~3メートルほどのものが多く、最大で直径約1メートル、長さ約11メートル。人為的に枝が切り落とされ、樹皮も剥がされていた。一緒に出土した土器から時代を特定した。集落の外れにある幅20メートルの水路に蓄えられていたらしい。
弥生時代の木製品に詳しい鳥取大地域学部の中原計准教授は「丸太材のままこれだけ大量に見つかったのは弥生時代では初めて。当時の木材加工の工程を知る上で非常に貴重な資料」と話している。
また、これまで県東部で見つかっていない弥生時代前期の土器片も出土した。つぼの口の形や反り具合から年代が分かった。縄文時代晩期の土器片と一緒に見つかったことから、縄文から弥生への土器の移行を知る手がかりになるという。
現地説明会は25日午後3時から。問い合わせは同財団(0857・51・7553)へ。
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