v10.0
- ID:
- 48743
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1118
- 見出し:
- 交通関連の遺物を展示--唐古・鍵考古学ミュージアム /奈良
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/nara/news/20101117ddlk29040471000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
舟のかいや木製車輪
古代の交通をテーマにした「秋季特別展 道の考古学」が、田原本町阪手の唐古・鍵考古学ミュージアムで開かれている。発掘調査で出土した土器や埴輪(はにわ)など輸送にかかわる遺物を展示している。28日まで。【高島博之】
同町の弥生時代の大型環濠集落「唐古・鍵遺跡」は、大阪湾から大和川を経由して奈良盆地に至る水運の要所だったとされる。
古墳時代後期には、奈良盆地で道路交通網の整備が始まった。町内には、聖徳太子が斑鳩から飛鳥に通ったとされる「太子道(筋違道)」が現在も残る。別の古道「保津・阪手道」と交差する付近では、飛鳥時代の倉庫群跡や奈良時代の大型建物跡が見つかっており、交通の要所としてにぎわったとみら
れる。
同展では、唐古・鍵遺跡で出土した木製の舟のかい、人の顔が描かれた奈良時代の墨書人面土器のほか、天理市の東殿塚古墳(4世紀前半)から出土した3隻の舟が彫られた円筒埴輪、桜井市で見つかった国内最古級(7世紀後半)の木製車輪などを展示している。
..