v10.0
- ID:
- 48747
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1118
- 見出し:
- 奈良・平安時代の鋸、鉄斧も紹介 千葉市郷土博物館
- 新聞・サイト名:
- 千葉日報
- 元URL:
- http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?I=nesp1289959186
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 建築が“手仕事”だったころの伝統的な大工道具を集めた特別展「失われゆく匠(たくみ)の道具」が16日、中央区の千葉市郷土博物館で始まった。職人たちが部材や工程によって使い分けた多様な鋸(のこぎり)、鉋(かんな)、錐(きり)など80点を紹介。工場生産が一般化した今、同館は「技術と知識、経
験を培い、何もないところから1軒の家を建てていた時代を振り返ってみて」と来館を呼び掛けている。
かつて家業が大工だった市民宅から寄贈された伝統工具を中心に展示。鋸のコーナーには、室町時代以降に出回ったとされる刃渡り約50センチの「大鋸(おが)」をはじめ、刃が薄く加工しやすい「胴付き鋸」、明治期から使われ始めた「両刃鋸」などが並ぶ。
同館によると、国外では押して切る仕組みの鋸が多く、日本の引いて切るタイプは珍しい。引く方が細かい作業に向いているという。
木材の表面を削る鉋は特に種類が多い。平らに加工する「平鉋」、丸く削り取る「丸鉋」、障子やふすまの溝を作り出す「溝鉋」、部材の角を整える「際鉋」など。宮大工が細工などで使った「豆鉋」のセットも登場する。
このほか、市内で発掘された奈良・平安時代の鋸や鉄斧(おの)、江戸時代の大工の仕事を説明している「和漢三才図絵」なども紹介。
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